2022.08.10Blog
ブログを書くためのネタ帳が、スマホのメモ機能から消えた。
誤作動で、文章自体を消去してしまったのだ。
今回書こうとしていたブログ内容も、ほぼ全て書き終えていたのに全て消えてしまった。
それをもう一度書き直そうとしたのだが、そのほかのネタも全て消えてしまったことがあまりにもショックで集中できず書ききれなかった。
心の乱れをおさめるためにYouTubeを見たりお気に入りの四コマ漫画を読んだりしている時に、ふとあることを思い出した。
それは赤塚不二夫のエピソードである。
あるとき、編集社の人間が、赤塚不二夫の描いた原稿を無くしてしまった。
どこを探しても見つからない。
これはもう半殺し覚悟で、赤塚不二夫にそのことを伝えると、赤塚不二夫は怒るどころか
「へえ〜、面白いね、じゃあ、飲みにでも行こうか」
と、その編集社の人間を飲みに誘ったのだ。
そして、そこで編集社の人間が再び謝罪したところ、彼は
「大丈夫大丈夫、原稿はもう僕の頭の中にあるから」
「君が無くしてくれたおかげで、僕はあの原稿をもう一度、前よりもっと上手く描くことができる」
と言った、というエピソード。
そうだ、書きたいこと、言いたいこと、熱い想いはすべて私の頭の中にあるはず。
前々から書き連ねていた文章は消えても、少し言葉が変わったとしてもいずれまた頭に浮かんできて、その時がきっと「想いの伝えどき」なのだろう。
ネタが全て消えてしまったことはショックだったけれど、赤塚不二夫のように、消えたネタはきっといつか、その時書いたものよりさらに良い文章でここに書こう。