2023.08.14Blog
突然ですが、皆さんはミッキーマウスをご存知でしょうか?
多くの方が、その姿を頭に思い描くことができると思います。
ではちょっと、ミッキーマウスの画像をいくつかあげてみますね。
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これ、ミッキーマウスですよね。
え?違う?
ではこれは?↓↓↓
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え〜?
これも違う?
じゃあ、これでどうでしょう↓↓↓
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これがミッキーマウスですね(^^)
では実物の画像ではなく絵で見てみましょう↓↓↓
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これは3D画像で描かれたミッキーマウスのようですね
次はこれ↓↓↓
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これは二次元で描かれたミッキーマウス、でも白目がありませんね
偽物でしょうか?
いえいえ、初期のころのミッキーマウスは白目が描かれていませんでした
これも正式なミッキーマウスのようですね☆*。
さて、次はドラえもんについて聞いてみたいと思います(←なんか嫌な予感?(笑))
これ、ドラえもんですよね?↓↓↓
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え?違う?
じゃあ、これは本物かな?↓↓↓
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え〜?これも違うの?
では、これでどうだ!↓↓↓
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正解ですね!これがドラえもんです
では、絵のほうも1枚画像をあげますね↓↓↓
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二次元の絵だとこんな感じ
さて、このふたつのキャラクターですが、皆さんは何故本物とニセモノを見分けることができたのでしょうか?
それはズバリ
『本物の姿かたちを知っていて、それが頭の中にしっかりと刻み込まれているから』です。
だからこそ、ニセモノを見たときに
「なんか変だな」
「どこかが違うな」
と、違和感を覚えるのです。
これって実は、犬や猫の純血種にも同じことが言えるんですよ。
たとえばプードルは
・スタンダード
・ミディアム
・ミニチュア
・トイ
といった4種類のサイズバラエティがありますが、その全てのサイズにおいて
『体高(←首と背中の繋ぎ目から地面までの垂直距離)と体長(←のどの下にある前胸の骨の出っ張りから尻尾の下にあるおしりの骨の出っ張りまでの距離)が等しい』体躯バランスが理想であるとされています。
( 参考までに図解をひとつ載せようと思ったのですが、何故かその画像1枚だけ投稿に反映されないので、文章のみの説明になりますがご了承くださいm(_ _)m )
さらに
『鼻の長さと頭の長さは等しい』
『尾付きは高く真っ直ぐ保持する』
『前足は内側にも外側にも曲がらず真っ直ぐで、後ろ足の膝は横から見ると十分に湾曲している』
など、他にもたくさん[プードルとはこうあるべき基準]が定められているのです。
これはあくまでプードルに関して述べたものであり、実際はこういった基準がすべての純血種それぞれに細かく定められています。
これらを勉強し、犬種標準を知ってさらに実際にその犬種標準に近い犬たちを何頭も繰り返し見てきた人は、その標準から逸れた、つまり理想の姿かたちではない犬を見ると、先ほどのニセモノのミッキーマウスやドラえもんのように『違和感』を感じるのです。
「ただ外見が違うだけでしょ?病気で生まれたわけじゃないからそこまで細かいこと言わなくてもいいんじゃないの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
けれど実際は外見の違いだけでは済まされないこともたくさん起こりうるんです。
プロフェッショナルブリーダーやプロフェッショナルグルーマー(←トリマー)は犬種標準や遺伝的な影響などをすみずみまで勉強し、ブリーダーは理想に近い個体の繁殖・育成に力を入れ、グルーマー(←トリマー)は被毛の手入れや仕上げカットによってその理想的な姿かたちを際立たせ、犬種らしさを最大限に表現します。
しかし実際のところ、日本の世の中にいる〝ブリーダー〟と呼ばれる人たちの中で純血種の標準について熟知している人は、情けない話ですが決して多くはありません。
多くの〝自称ブリーダー〟は、顔が単に可愛いとか、毛の色が珍しいとか、ある一部分のみに着目して『これは売れる』と思ったらそういう個体を繁殖して増やす、といったやり方をします。
その他の部分については何も考えずに繁殖するので、バランスの悪い個体も増えますし、遺伝的な欠陥などがあっても彼らはそこは深く考えていません。
なので、おのずと日本のペットショップにはそういった『一般の人から見て単に顔が可愛い』『一般の人から見て単に毛色が珍しい』ただそれだけの個体が並ぶのです。
( ちなみに、真剣に犬種標準について勉強し、遺伝的な影響なども熟知して繁殖しているブリーダーは、ペットショップに犬を売ることは決してしません。
自分の繁殖した犬1頭1頭を〝単なる商品〟とは思っていないからです。
それだけ想いを込めて繁殖しているためです。
不勉強で無覚悟な人には自分の犬を売りませ。ん
「あなたにはウチの犬を飼う資格はない」と突っぱねます )
一般の人に対して『これは売れる』と判断され、どこの誰に飼われるか分からなくても構わない〝単なる商品〟を繁殖し続けている自称ブリーダーが、日本には溢れかえっているのです。
恥ずかしながら、グルーマー(←トリマー)も同様です。
先ほど、グルーマー(←トリマー)は被毛の手入れや仕上げカットによってその理想的な姿かたちを際立たせ、犬種らしさを最大限に表現すると述べましたが、最近の多くのグルーミングスクール(特に学校法人の大手の専門学校)では〝流行りのペットカット〟しか教えず、基礎を重要視しないのです。
そのため、犬種それぞれの理想的なバランスを学ばないまま世の中に出ているグルーマーが非常に増えてきています。
『毛を短くカットするのがトリマー』だと解釈している人もたくさんいます。
トリミングという言葉の意味を知らないトリマーも山のようにいます。
(トリミングとは〝必要な部分を残し不要な部分は取り除くことによりバランスを整える〟という意味があります)
つまり今の日本のペット業界は
『売れる』ことしか重要視していない繁殖業者が理想や健全からかけ離れた犬を増やし、『毛を切る』ことしか理解していないトリマーが顔だけ可愛くカットしている
そんなふうに私には見えています。
一般の皆さんが犬種標準に沿った犬たちの外見を思い浮かべられないのは、ふだんから
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このような子たちを見ているためです。
( これらの写真のキャラクターしか見た事のない地域の子供たちは、これが普通だと思って育っていますものね )
これは、流行りや珍しさにしか着目しない日本のメディアにも問題があると思いますが、一般の方々でもきちんと犬種標準を知ろうと思えばその機会はたくさんあります。
皆さんが犬種標準を知り、その姿かたちを見慣れれば、ペットショップに並んでいる子たちに違和感を感じるはずです。
そうすれば
「あ、この子はあまり勉強していない人が繁殖したのだろうな」
「ということはほかにも何か問題を抱えている可能性があるな」
など冷静な判断ができるようになるでしょう。
世の中がそういう動きになってくると、不勉強なブリーダーは徐々に淘汰されるか改善を余儀なくされます。
いま、日本では、単に野犬を保護した子たちだけでなく〝ブリーダー崩壊〟や〝多頭飼育崩壊〟などで救われた子たちも『保護犬』と呼ばれ、新たに飼い主を探す活動が行われています。
いま目の前にいる子たちをまずは救ってあげることが第一ではありますが、それと同時に皆さんが〝知識〟と〝見極める目〟を持って正しく判断できるようになることで『無知で不勉強なブリーダー』の再発を防ぐことも非常に重要であるということを覚えておいてください。
そして、これを読んで
「犬について詳しく知りたい」
と思った方は、いつでも《Kelev》もしくは《イヌ大学》にお問い合わせください。
『健全なヒト 健全なイヌ』で埋め尽くされる世の中になるよう、日々奮闘しています。