2023.08.04Blog
【The 違和感】
最近のペットに関する記事を読んで思うこと。
ペットの呼称に〝さん〟をつける風潮に、私はどうしても違和感を覚えてしまう。
たとえばわが家の相棒で言うならば
「ハレルヤさん」
「ウリエルさん」
といった具合である。
何故〝ちゃん〟や〝くん〟ではダメなのか。
自分の愛犬がオス犬なのに〝ちゃん〟メス犬なのに〝くん〟と呼ばれた飼い主が気分を害したとして、それがどこまでの大問題になるというのか。
ペット関連業務の従事者においては
「猫さん、犬さん」
などと言ったりする。
お客さまの愛犬愛猫に対する敬意のつもりだろうが、私には他人の車を「あなたのフェラーリさん」「あなたのベンツさん」とか、他人の宝石を「あなたのダイアモンドさん」「あなたのトパーズさん」とか言っているのと同じくらい滑稽に聞こえてしまうのだ。
はっきり言って、度を越していると感じざるを得ない。
もちろんペットは今や家族同然、私だって自分の犬や猫を心から大切に想っている。
それとこれとは別の話。
何でもかんでも敬称すればよいという問題ではない。
何でもかんでも敬称すれば動物愛護の精神を盛り込むことができると思ったら大間違いである。
そんなところじゃなくて、もっと気を遣わなければならない箇所は山のようにあるのに、そういった分野に関しては見ぬふり気づかぬふりの世の中。
少し前に、お堅いコメンテーターばかりをずらりと並べた朝のワイドショーのような番組で、視聴者に媚びを売るためなのか申し訳程度のペット紹介コーナーがあり、人が撫でると嬉しくてお尻を人に向けて喜ぶ犬が紹介されたあとにスタジオで女性コメンテーターが
「こんなの、人間がやったら失礼極まりないですよね」
とコメントしていたのを聞いて愕然とした。
・・・・だから、人間じゃないから!!!!!
ペットを何でもかんでも擬人化して、敬称して敬っているフリをして、その動物のことを知ろうとしない。
〝知ろうとしない〟のが〝シロウト〟
〝苦労と共にある〟のが〝クロウト〟(by 谷口いづみ)
ちなみにかかりつけの動物病院がなくなってしまったので新たに行き始めた動物病院の院長は、私の犬を「ハレルヤ」と呼び捨てにする。
それでエエのや(笑)