2022.08.17Blog
頑固一徹なトリマーが減っている。
学校法人の大手専門学校の卒業生が増え、そういう生徒たちはこれまた大手のペット関連会社に就職するか、ペット以外の業界に就職することが多い。
自分たちの技術のことよりも、就職先の保障や福利厚生などのほうが気になるようである。
そういったトリマー達の中に、仕事が終わってから自主研修をしたり、休み返上でドッグショーに赴いたりする人はごく稀だろう。
もちろん、色んな研修に行ったり動画を研究したりして技術向上を目指す〝志の高いトリマー〟も存在するが、スタンダードを理解していないトリマーはお客さんの言いなりにのみ従うことになり、結果としてバランスの悪いセンスのない仕上がりに作ってしまう。
人間の美容師も、1000円カットのようにリーズナブルなところは通り一遍のスタイルにしか仕上がらないけれど、骨格や髪質を理解している美容師に任せれば、自身のコンプレックスを隠したり活かしたりした見事な仕上がりに作ってくれる。
『才能がなければどうにもならないが、努力しなければ才能があるかどうかも分からない』
これは島田紳助氏が呟いていた言葉だ。
日々目標を持って努力していれば『努力している』という自信はつく。
そして、日々目標を持って努力していれば自分の中に確固たる『信念』が築かれていく。
だからこそ、スポーツ選手や芸術家は、必ずうっとうしいほど頑固だ。
若いトリマーももっと『信念』を持って『頑固』になってほしい。
経験の無い頑固は目も当てられないけれど、『見栄っ張り』ではなく、筋を通して本当の意味で努力した人にはカッコイイ『プライド(誇り)』が芽生えるよ。