2022.08.15Blog
誰にでも金銭的優先順位がある。
普段の生活を切り詰めて、推しのアイドルに注ぎ込む人。
食べるものがないのに、まず何よりも先にタバコを買う人。
外車ではなく国産のリーズナブルな車に乗り、息子の学費や将来の投資を優先する人。
すべてにお金をかけられるのがベストだけれど、そんな余裕がない場合はどこかを切り詰めることになる。
金銭を注ぎ込んでいる事柄において、そのことを知る人は「お金持ちなんやね〜」と言うかもしれない。
そこにはめいっぱいお金を使っているから。
けれど、表面的には大きなお家に住んでいて優雅な暮らしをしているように見えても、綺麗な洋服を着てお洒落していても、毎回飲み屋で羽振りよく飲んでいても、高そうな犬をたくさん飼っていても、そこだけがその人の金銭の全てではないかもしれない。
「どこにお金をかけたいか」は、人によって違う。
トリミングはめったに出さず、もつれたままの状態で犬の洋服ばかり買ってきて着せ替える飼い主もいる。
大きな犬を何頭も飼い、その全ての犬をペット専門学校の生徒にタダで美容してもらおうとする飼い主もいる。
このような人たちの感覚や価値観は、ドッググルーマーの私から見れば理解に苦しむ。
けれど、ハイシニアになって美容に出すのが難しくなった犬や、飼い主自身が器用に部分トリミングができる場合などは、前回のサロン利用から数ヶ月経ってからの利用も有り得る。
もちろん『おうちトリミング』なので「あ〜、ここの毛、残しといてほしかったな〜」と思う箇所もチラホラあるけれど、おうちトリミングによって飼い主と愛犬のコミュニケーションがより多くなるのはとても喜ばしいことである。
巷のトリミングサロンの中には〝前回利用から〇ヶ月経った場合は追加料金を頂きます〟というシステムを導入しているところがあるけれど、もつれや毛玉さえなければ『前回美容から1ヶ月後』だろうが『前回美容から3ヶ月後』だろうが所要時間はそんなに変わらないと私は思うのだ。
自分自身のカットのラインが頭の中にイメージできていれば、ちまちま切らずに目標となるラインで一気に切れば良いのだから。
犬体コントロールを習得していれば、少々美容慣れしていない犬でもさほど手こずることもない(←たまに凄い強者が来る時はあるけどw)
私以外のスタッフを雇うことになれば、不慣れなトリマーのために〝前回のカットラインが残っている子〟をあてがってあげる必要があるのかもしれないけれど、私がひとりで店を仕切っているあいだは、何ヶ月経とうとカットにかかる時間や手間はさほど変わらない
時間がかかるのはむしろカットではなくシャンプーやドライングの時間なのだが、案外そこに気づいておられる飼い主さんは多くないけどね(•ㅂ•)و