2020.03.21Blog
人間は尊い。
人間はとても感情豊かな存在である。
それと同じく、哺乳動物、とりわけ犬や猫も感情豊かな生物に属する。
だからこそ、その存在ひとつひとつの心の機微に真摯に向き合うことこそ大切だと私は思う。
そこで皆さんに問いたい。
「人間」って、すべて同じ対応をすればいいですか?
〝「日本人」の「女性」なら「こうすればいい」〟っていうマニュアル、ありますか?
ないですよね?
犬も同じく。
そして何より言いたいのは、「犬種」「性別」だけでなく「年齢」による感情表現の違いがあるということ。
例えば人間で言うなら、喜びを表現する時、子供や若者であれば、言葉や動作を派手にリアクションして喜びを表現するだろう。
しかし寝たきりの老人の場合、「あー」とか「目を動かす」とか些細なリアクションしかできない。
そのリアクションを理解できるのは、日々その人のそばにいる人間たちにしかわからない事で、他から見ると「え?これホンマに喜んでるん?」と思ったり、「自己満足じゃないの?」と思うようなこともあろう。
ペットに関しても同様のことが言えると思う。
人間でも同じかもしれないが、とりわけペットに関しては未だ「若い頃」の動作のデータがほとんどである。
「その動作をしないこと」がすなわち「喜んでいない」と判断されたりして、「喜んでいない」ことが「不正解だ」と判断されることがあることに、私は異論を唱えたい。
「別の理由が〝あるかも〟しれない」と考えるのは良いだろう。
しかし、感情表現が人それぞれであるように、動物もそれぞれなのだ。
「別の理由」を考えるのと同時に、その子の心の機微を見つめてあげること。
それは、日々その子たちと〝細やかで適正な愛情〟を持って接しているオーナーさんだからこそ理解し合える部分なのではないかと思う。