2018.09.20Blog
No.1【空耳的な・・・】
オートクチュールという言葉がある。
フランス語で haute (オート)は「高級」を意味する形容詞 haut (オー)の女性形、couture (クチュール)は「仕立て服」のことで、オートクチュールというのは高級仕立服を意味する。
しかし、日本語の〝特注〟という言葉が中に含まれていて、なおかつ意味合いも似通っているため、何となく『オー特注ル』的によんでしまう。
同様に、スケルトンという言葉も、元々の意味はskeleton〝骨格(特に骸骨)〟であり、建物や機械などの外殻を外すか透明素材にして〝骨組み及び内部機構〟が見えるようにしたものを言っていたのが、中身が透けて見えることから『透ケルトン』となり、透明なものがスケルトンであると解釈している若者も多い。
話は変わり、20年前、私が動物病院で看護士として働いていたころ。
犬を連れてきたおばあちゃんの飼い主さん。
その病院はけっこうな田舎にあって、ノミやダニがたくさんいる地域だったので、おばあちゃんは困って院長に相談していた。
婆ちゃん「なんかいいのないですかねぇ~」
院長「首輪タイプのやつと、首の後ろに液剤を垂らすスポットオンタイプがありますが、どちらにされますか?首輪は外れたときに犬が噛んでしまうと犬の身体にも良くないのでスポットオンタイプのほうが安心かと思いますが」
婆ちゃん「そうですか、そしたらそのぽっとんタイプでお願いします~」
スポットオンタイプとぽっとんタイプ。
たしかに首の後ろにぽっとんと垂らすんだけど、おばあちゃんには英語が通じなかったようである。