ソムリエは本来、レストランで客の要望に応えてワインを選ぶ手助けをする専門職のことをいう
日本にはないが、フランス、イタリアでは国家資格が存在している
最近では「野菜ソムリエ」などという民間資格も人気だ
そんな「ソムリエ」という言葉、実はフランス語「sommelier」からの外来語で、元々は運搬や労役用の動物の使い手を指していた言葉なのだそうだ
《動物の使い手》
まさに私たちドッググルーマーにこそふさわしい言葉ではないか
本来のソムリエは、美味しいワインが正解だとしても、あらゆる角度からの分析ができているものである
つまり、決して高いワインを良しとするわけではないけれど、全てのランクを熟知しているということである
素晴らしい!
巷によくいる〝自称ワイン通〟は、高いワインやレアなワインに容易に歓喜するが、プロはそういうスタンスではないのだ
私も、プロのドッググルーマーとして仕事をするうえで、〝犬質の高い犬〟つまり〝犬種スタンダードに近い健全な犬〟を熟知しつつ、現在この世に生まれているあらゆる犬質の個体を、愛情をもって分析できるよう努めている
(当然、未来において、人も犬も無駄に苦労するような劣悪な個体の繁殖は断じて止めるべきだけれど)
よし、これからは〝犬ソムリエ〟と名乗ろうか(笑)