居酒屋さんでお客さんにされると困ってしまう行為のひとつが、飲み干したグラス片手に
「同じの下さい」と言われることだそうです。
少人数であれば伝票を見てある程度推測はできるけれど、大人数になれば飲み干したグラスだけではなかなか分からないものです。
お客さんも酔ってくると自分でも何を飲んでいるのか分からなくなり、なんのお酒のおかわりか聞いても「従業員なんだから分かるだろ!」ときつく言われたりすることもあるそうです。
実は、それと少し似たようなことがトリミングサロンでも起りうるのです。
それは、初めてのご来店で〝細かい注文〟をされて、そこから数ヶ月経ってからボーボーの状態で再び来店されて
「前と同じで」
と言われること。
もちろんカルテには詳細に書いているけれど、その数ヶ月のあいだにいろんな子たちのいろんなスタイルのカットをしていて、その中には当然新規ご来店の子たちもいて少し似たような注文を受けることもあります。
仕上がった犬の顔のアップ(正面・横・うしろ)・身体(正面・横・うしろ・上)の写真を一頭ずつ撮影する時間などないし、細かい部分などは「はて、どんな感じだったかな?」となってしまうこともあるのです。
私は今のところひとりで請け負っているので、仕上がりに大きな違いはないと思うけれど、トリマーが複数いるサロンだとそういったお客さんはけっこう困ってしまいます(苦笑)。
そういうお客さんの中でけっこう仕上がりにこだわりを持っておられる方は
「前と少し違う」
と、ちょっと不満が残ってしまうこともあり、サロン変更の要因ともなります。
・忙しい
・めんどくさい
・お金が勿体ない
など、様々な理由があるとは思うけれど、できるだけ頻繁に美容に出してもらうか、だいぶ期間があいてご来店されるお客さんは、こちらの規定のスタイルにお任せいただければ非常にありがたいです。
今日は『ブログ』というより少し『泣き言とお願い』みたいになってしまったけれど、やはり飼い主さんとグルーマーの二人三脚で、大切なわんちゃんの生涯にわたる健康維持のお手伝いをしたいので、グルーマーの切なる願いを少しでもご理解いただき、心を通わせながら日々のケアができると嬉しいなと思う今日この頃です。