私のまわりでよく聞く会話がある。
「うちの子、トイプードルやと思って飼ったらどんどん大きくなって、もう〝プードル〟やねん〜」
・・・これ、私たちトリマーにはとっても違和感のあるセリフなんである。
「・・・いや、みんなプードルやから(笑)」
みなさん、トイプードルの大きいのを〝プードル〟と呼ぶと思っておられるかもしれませんが、トイプードルよりワンサイズ大きいプードルは〝ミニチュアプードル〟なんですよ〜。
かつては〝スタンダードプードル〟〝ミニチュアプードル〟〝トイプードル〟の3サイズだったけれど現在はスタンダードプードルとミニチュアプードルのあいだにもう1サイズ〝ミディアムプードル〟というサイズバラエティーが作られ4種類になった。
しかし、これらはあくまでもサイズバラエティーであり、彼らはみんな〝プードル〟なんである。
ちなみにサイズバラエティーがある犬種はほかにもある。
〝ダックスフンド〟は、カニンヘンダックスフンド、ミニチュアダックスフンド、スタンダードダックスフンドの3つ。
〝シュナウザー〟も、ミニチュアシュナウザー、スタンダードシュナウザー、ジャイアントシュナウザーの3つ。
ちなみによく〝ミニコリー〟と称されていた〝シェットランドシープドッグ〟と本来の〝コリー〟は、犬種としては別犬種であり、同様に〝ドーベルマン〟と〝ミニチュアピンシャー〟も別犬種である。これらは大きさバラエティーではない。
別に知らなくて困るような情報ではないけど、「そう言えばどこかのトリマーが呟いてたな〜」くらいで頭の片隅にでも置いといていただけると嬉しい。