「10歳を超えたわんちゃんの新規トリミングはお受けできません」
というトリミングサロンは多い。
今まで通っていたサロンでも、10歳を超えた時点で受け付けてくれなくなるところもある。
犬の10歳は人間で言うところの50代から60代(←もしくは70代)である。
「そんなに高齢でもないやん」と思ったアナタ、特に50代から60代のアナタ。
失礼ですが、かつての同級生は皆ご健在ですか?
関節、血液、内臓、神経、筋肉など全てにおいて問題なく、体力に自信のある人は何割おられますか?
疲れがとれにくい、いつも必ずどこか痛い、昨日の酒が抜けない、少し動いただけで息が切れるという方々は多いのではないでしょうか。
犬も人間同様、高齢になると体力免疫力ともに減退し、さまざまな病気にかかる可能性が高まるものである。
テレビ等でよく言われているが、人間でも昨日まで元気だったのに朝の出勤途中にいきなり道路でたおれてそのまま亡くなる方も多いと聞く。
そういった人間とまったく同じ症状なわけではないが、わんちゃんの場合その〝突然の事〟が美容中に起きる可能性はゼロではない。
飼い主さんのいないところでそれが起きてしまった場合の様々な〝問題〟は、ここで敢えて書かなくてもお分かりいただけるであろう。
高齢犬のトリミングをお断りするサロンは、そういったリスクを避けるために苦渋の決断をされているのだろう。
しかし、飼い主さんにしてみれば「まだまだ元気なのに」とか、今まで通っていたのにいきなり突き放されたような気持ちになるかもしれない。
まだ若犬の頃にはじめてお店に連れて行った時に、サロン側もおそらく〝10歳を超えた時点で美容の受付はできない〟という旨を、理由も含め説明しているとは思うが、多くの飼い主さんは、今の目の前にいる若くて元気なわんちゃんが老犬になった姿を想像しきれていないのだろう。
そんな説明は、その時の飼い主さんにしてみればおそらく〝右から左にスルー〟である。
けれど、先に述べたとおり、犬も人間同様あたりまえのように歳をとるのだ。
これは避けようのない事実であり、飼い主さんはそれを見越したうえで、これから起こりうるさまざまな問題を未然に防ぐための手だてを打つ必要がある。
食餌、運動、躾、美容慣れ、口腔ケアなど。
愛犬の健康寿命をのばすも縮めるも、あなたにかかっているということをどうかお忘れなく。
そして、もし近くのサロンで高齢犬を理由に断られたなら、ぜひKelevにおいでください。
場合によっては立ち会いをお願いしますが、当サロンは【生涯トリミング】をモットーとしております。
・・・と、最後に宣伝も兼ねて(笑)